公開日 2025年04月01日
帯状疱疹ワクチンは、令和7年4月より予防接種法の定期接種(B類疾病)に位置付けられることが国において決定されました。
詳しくは、厚生労働省ホームページをご覧ください。厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」(新しいウィンドウが開きます)
なお、対象となる方には、4月当初に案内を郵送しますので内容をご確認いただき接種をご検討ください。
帯状疱疹とは
加齢などによる免疫力の低下が原因で体の片側の一部にピリピリした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹が出てきて、強い痛みを伴うことが多く症状は、3~4週間続きます。重症化すると「帯状疱疹後神経痛」という合併症を招き、強い痛みが続く場合があります。
ワクチンの効果など
・帯状疱疹に効果のあるワクチンは、現在日本では2種類承認されています。
生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン) | 組み換えワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) | |
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回 |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
接種後1年時点の予防効果 | 6割程度 | 9割以上 |
接種後5年時点の予防効果 | 4割程度 | 9割程度 |
接種後10年時点の予防効果 | ― | 7割程度 |
主な副反応の発現割合70%以上 |
― | 疼痛* |
30%以上 | 発赤* | 発赤*、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感*、熱感*、腫脹*、疼痛*、硬結* | 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛 |
- *:ワクチンを接種した部位の症状 各社の添付文書より厚生労働省において作成。
※厚生労働省資料より
対象者
- 年度内に65歳を迎える方
- 60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方
- 年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方(対象者の経過措置として定期接種の開始から5年間は対象となります)
- 101歳以上の方(令和7年度のみ対象)
(注意)既に任意接種として帯状疱疹ワクチンを接種した方について
予防接種法施行規則第二条第一項において規定の通り、当該予防接種に相当する予防接種を受けたことがあり、当該予防接種を行う必要がないと認められる場合は、定期接種の対象外となります。
接種回数
・生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン):1回
・組み換えワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン):2回(2か月以上の間隔をあけて2回筋肉内に接種します。病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます)
自己負担額
生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)3,000円 、組み換えワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)7,000円
接種医療機関・接種時の持ち物等について
成人期以降の定期予防接種についてのページをご覧ください。