公開日 2024年06月21日

受動喫煙とは 

 たばこの煙に含まれる有害物質は、喫煙者が吸いこむ煙よりも、たばこから直接出る煙の方に多く含まれています。
たばこを吸わない人がこの煙を吸わされることを「受動喫煙(じゅどうきつえん)」といい、健康への影響が生じるものとして問題とされています。

 また、たばこの煙には約5,300種類の化学物質が含まれ、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることが分かっています。

受動喫煙の取り組みは「マナー」から「ルール」に

 平成30年7月、健康増進法の一部を改正する法律が成立し、非喫煙者への受動喫煙による健康被害を防ぐためその取り組みは「マナー」から「ルール」へと変わりました。

  • 「望まない受動喫煙」をなくす 受動喫煙が他人に与える健康影響と喫煙者が一定程度いる現状を踏まえ、屋内において、受動喫煙にさらされることを望まない人がそのような状況に置かれることのないようにする。
  • 「受動喫煙」の影響が大きいこども、患者を特に配慮する 子どもや患者が利用する学校や病院の施設については、屋内だけでなく敷地内についても喫煙が原則禁止になります。
  • 施設の類型・場所ごとに対策を実施 利用者の違いや他人に与える健康影響の程度に応じて屋内外での禁煙の対策を講じたり、望まない受動喫煙をなくすため、喫煙場所に標識を掲示することも義務化されています。

 「なくそう!望まない受動喫煙」Webサイト(厚生労働省)

 受動喫煙対策について(岐阜県ホームページ)

町の受動喫煙対策

 法改正に伴い、管理する公共施設(福祉健康センター、こども館、中央交流センターなど)や運動施設、公園や、各学校、保育施設等は敷地内全面禁煙を実施しています。また、役場本庁舎においては法に従い屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置を講じた喫煙場所を設けています。皆様のご理解、ご協力をお願いします。

 なお、加熱式たばこも禁煙の対象となりますのでご注意ください。(加熱式たばことは、たばこ葉及びたばこ葉を用いた加工品を燃焼させず、専用機器を用いて電気で加熱することで煙を発生させるものを指します。)

禁煙したい人への支援

 自分で禁煙することもできますが、禁煙外来や禁煙補助剤を利用するとニコチン切れの症状を抑えることができ、比較的楽に禁煙に取り組めます。また、禁煙外来や禁煙補助剤を利用した場合、自力で禁煙するのに比べて禁煙成功率が3~4倍高まることがわかっています。

岐阜県内の禁煙外来実施医療機関はこちら(外部サイト:一般社団法人日本禁煙学会ホームページ)

 

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