かさまつまちづくりイベント実行委員会では、明治時代から続く笠松の夏の風物詩「笠松川まつり」(例年8月15日開催)について、令和4年から関係機関(岐阜羽島警察署・羽島郡広域連合消防本部など)と開催に向けた協議を重ねてまいりました。

 しかしながら、昨今の社会・経済情勢などにより、いくつかの課題が開催の障壁となっており、検討の結果、令和5年度は「開催中止」の結論に至りました。

 当実行委員会が、開催困難と判断した主な理由は次の通りです。

万灯流しや花火の船上打ち上げが困難に

 万灯流しは、近年の地球環境意識の高まりから、川に流す「万灯」の灯油が河川汚染の可能性があるとして、実施する場合は「万灯」の完全回収が必須条件と考えます。

 また、万灯船や花火船を出艇いただいていた木曽川を熟知する地元船頭さんが廃業により不足し、別途船頭さんを確保しないと万灯流しと花火の川上打ち上げの継続が難しい状況です。

 さらに、花火船による花火打ち上げは、雨天中止の場合も多額の費用支出が必要となります。

安全な花火打ち上げのための広範囲交通規制と警備費増大

 安全な花火打ち上げには広範囲で大規模な交通規制が必要になるとともに、花火打ち上げ時に集中する観客の雑踏事故リスクを回避するために警備体制を強化した場合、警備費が増大する可能性があります。

みなと公園河川敷から打ち上げた場合の安全確保と観覧スペース問題

 花火打ち上げ場所を笠松みなと公園河川敷に変更した場合、観客や周囲の安全を確保するため、公園内の大半を立入禁止区域とせざるをえず、観覧スペースを必要十分用意することが困難です。

開催費の大半が税金でまかなわれている

 多額のイベント開催費(約1,200万円)の財源を町の補助金に依存している状況です。

 

 当実行委員会では、現時点では、安全かつ町民の皆様に満足いただけるまつりの開催は困難との判断により、令和5年度は「開催中止」とし、今後もこれら課題の解決と新たなスタイルの花火打ち上げについて継続検討してまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

問い合わせ先

 かさまつまちづくりイベント実行委員会(役場企画課内) 058-388-1113