自主防災会とは

 平成7年1月17日の阪神・淡路大震災のときには、地域の人たちによる救助活動が非常に大きな役割を果たしました。この震災を教訓により、町民の防災意識が高まり、平成7年10月に、すべての町内会に自主防災会が結成されました。結成数は55自主防災会です。
 また、各自主防災会の組織の充実、災害対応能力の向上などを図るため、同月に自主防災会の長をもって自主防災会協議会が設立されました。

 大規模な災害が発生した場合、役場や消防署などの防災関係機関の活動の遅延、阻害が予想され、「自分達の地域は自分達で守る」という地域の人々の連携による自主的な防災活動が不可欠であり、自主防災会の重要性の認識を広め、育成強化を推進しています。

組織の編成

 自主防災会の組織は、自主防災会長、副会長のほか、次のように編成され、役割を分担しています。

役割 内容
総括情報班 防災広報、連絡調整、防災訓練などの企画立案、情報の収集及び伝達など
消・水防班 消火、水防資機材の整備、消火、水防指導及び消火、水防活動など
救出救護班 老人、子供、妊婦、体調のすぐれない人などの保護計画、負傷者の救出救護
避難誘導班

危険個所の把握、避難場所などの確認、避難誘導用具(メガホン、ロープなど)の整備、避難場所などへの避難誘導

給食給水班 非常食、飲料水の備蓄指導、炊き出し器具の整備、点検及び給食給水活動

自主防災会の活動

 いざというときに協力して防災活動ができるように、普段から住民同士の絆を深め、防災知識の習得、防災組織の強化をするため、次のような活動をしています。 

笠松町自主防災会の主な活動
平常時の活動 災害時の活動
防災訓練や講習会の実施 情報収集
防災資機材や非常食などの協同備蓄 初期消火
地域の危険箇所の確認 救出・救護活動
災害時要援護者の把握 災害時要援護者の安否確認
防災先進地視察研修 避難誘導
家具転倒防止補助器具の支給     

活動内容の紹介

自主防災訓練の実施

 災害が発生した場合、地域住民が臨機応変に対応することが不可欠であることから、各自主防災会単位または、各ブロック単位で、それぞれの地域特性を生かした自主的な防災訓練を実施しています。

主な訓練の種類と内容
訓練の種類 訓練内容
避難誘導訓練 住民同士で安否確認し、高齢者などがいる場合は、付近の住民で協力して共に避難する訓練 
情報伝達・収集訓練 避難者数や被害状況を情報班長が把握して、災害対策現地本部に伝達する訓練
初期消火訓練(消火器) 訓練用水消火器または使用期限切れ消火器を使用した初期消火訓練
初期消火訓練(バケツリレー) 水槽などから、バケツリレーで水を運ぶ初期消火訓練
応急救護訓練 応急手当の方法、および応急担架の作り方を合わせて習得する訓練
AED取り扱い訓練 人形を使い、AEDの取り扱い方法を取得する訓練
DIG訓練(図上訓練) 地図による災害対応のイメージトレーニング
HUG訓練(図上訓練) 地図上で避難所を運営する訓練
ハザードマップ・建物耐震化説明会 災害時の避難方法、地震のメカニズムなどを確認
災害時要援護者支援対策説明会 災害時要援護者支援対策について認識する訓練 
東日本大震災における救助体験談 救助活動体験談から学ぶ東南海地震への備えを確認する訓練 
町防災資機材や町の防災備蓄品の講話 町の防災備蓄品の説明及び自助実践として自宅での備蓄、家具転倒防止等、備えを確認する訓練 

そのほかに、「炊き出し訓練」なども実施されています。

 

初期消火訓練風景 担架による応急救護訓練風景 三角巾による応急救護訓練風景

   (初期消火訓練)    (担架による応急救護訓練) (三角巾による応急救護訓練)

家具転倒防止補助器具の支給

 地震による大型家具の転倒を防ぎ、被害を最小限に抑えるために、高齢者世帯などへ家具転倒防止補助器具の支給などを行い、あわせて、高齢者世帯などの居住地を把握しています。
 家具転倒防止補助器具の支給の詳細については、ここをクリックしてください。



コミュニティ安心マップの作成

 高齢者など社会的弱者の居住地、避難場所、子ども110番の家の位置など、防災防犯情報を網羅したコミュニティ安心マップを作成しています。

今後の自主防災会

 「自分たちの町は、自分たちで守る」ということを基本に、災害が発生した場合、被害を最小限に留められるよう、常日頃から地域住民による社会的弱者への支援対策を中心に、自主防災会の災害対応能力の向上に努め、地域の安全と生活の確保を図っていきます。

お問い合わせ

総務課

電話:058-388-1111

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