笠松町(かさまつちょう)指定(してい)文化財(ぶんかざい)（工芸(こうげい)品(ひん)）
場所(ばしょ)　奈良(なら)町(まち)　瑞應寺(ずいおうじ)
　

説明(せつめい)

　多く(おおく)の禅宗(ぜんしゅう)の寺院(じいん)では、寺(てら)をつくった僧(そう)の像(ぞう)を開山(かいさん)堂(どう)のなかに安置(あんち)しています。
　この座像(ざぞう)もおそらく正傳寺(しょうでんじ)をつくった僧(そう)の座像(ざぞう)であると考え(かんがえ)られます。
　あらかじめ前後(ぜんご)または左右(さゆう)に別(べつ)の木(き)を重ね(かさね)て、頭(あたま)体(たい)部(ぶ)を彫り(ほり)だしていく方法(ほうほう)で造ら(つくら)れています。また、玉(たま)眼(め)になっています。身(み)につけている衣(ころも)の裾(すそ)が垂れ下がっ(たれさがっ)ていて、その裏(うら)には墨書き(すみがき)があります。
　それによると、宝(たから)暦(れき)10年(ねん)（1760年(ねん)）に仏師(ぶっし)半兵衛(はんべえ)によって造ら(つくら)れたことが分かり(わかり)ます。高(たか)さは31.5センチです。

＊開山(かいさん)堂(どう)
　お寺(おてら)の創始(そうし)者(しゃ)の像(ぞう)や位牌(いはい)をまつった堂(どう)のことを言い(いい)ます。